Forest Gump

毎日がエブリデイ

債権回収業の面接で5時間以上話し込んだときの話

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こんにちは。

 

今回は僕が過去に新卒で面接を受けに行った「債権回収業」の面接での出来事を話そうと思う。結果から言うと面接ではなく懇談といったような形だった。諭されて帰ってきたと言った方が正しいかもしれない。

 

ちょっと前に書いた「漫画編集職の面接で下ネタを連呼したときの話」もそうだけど、なぜか僕は友人達とはちょっと違う激動の面接ばかりしてきたので、流す程度に読んでもらえたら嬉しい。

forestweb.hateblo.jp

ちなみにサムネは金貸しと債権回収を題材にしたナニワ金融道という漫画で、ソフトなタッチの絵柄に対してエゲツない内容で数日続く読後の虚無感が味わえるのでぜひ読んでほしい。(今調べたらなんか無料で読めるキャンペーンやってるらしい。)

応募までの経緯

当時の僕は

上より下見て生きていく方が楽だな。下を見て安堵しながら暮らせる都合のいい職業はないのか。

と、かなりゲスい考え方を持っていた、まあ今は持ってないと言えば間違いになるが...。

人間は楽な方に流れていく生き物なので、上昇志向より現状維持の方が楽に過ごせるというのは客観的事実だと思う(しかしその分達成感とかの楽しみはない)。

まあ僕がゴミ人間でどうしようもないカス思考の持ち主ってのは確かにその通りなんだけれど、それは置いといて。

 

それでサイトを回遊してると、債権回収業をメインにしている不動産グループの一企業を見つけた。債権回収といっても貸金業ではなく、未納家賃の回収が主なようだ。そしてどうやら社員募集中らしい。

(債権回収業か...まあ家回ってお金徴収するぐらいの仕事だったらできるか?ウシジマくんは読んだことあるけど、さすがに今日びの日本であそこまでキツいことはないだろ。)

とか今思えば頭悪すぎ&失礼すぎ&ナメすぎの思考をしていた。

その後アホで行動力だけある僕は書いてあった電話番号に電話し、担当の方と話すことになる。

電話をかける

お忙しい中申し訳ございません。私立命館大学に通っておりますごくらくサンダル紳士と申します。この度は御社の求人を御社サイトにて拝見し、ぜひ応募させていただきたいと思いお電話差し上げました。

お電話ありがとうございま...えっ、大学生の方ですか?

(?)は、はい。

左様でございますか。いえ、私どもの会社は今まで新卒採用をしたことがない上に、社員の平均年齢も40代半ばですので...少々お待ちいただけますでしょうか?

(!?そんなことサイトには書いてなかったぞ!?)か、かしこまりました。

      〜数分後〜

上司と相談した結果、GSSさんの熱意に応じ採用を検討させていただきたく思います。つきましては履歴書を〇〇までご郵送願えますでしょうか?

(やったー!)ありがとうございます。何卒よろしくお願い申し上げます。

その後僕は超特急でかつ丁寧に履歴書をしたためて送った。

数日後再度電話があり、ぜひ面談したいとのことで僕は現地に向かうことになった。

一次面接

当日、現地に着いた僕は不動産会社の門を叩いた。

受付でやり取りをしていると、精悍な面立ちの2人の社員の方が奥から出てきた。

顧客層はウシジマくんと同じ

本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございます。

どうぞ、お掛けください。

最初に申し上げておくと、私どもの会社はグループの中でも債権回収業をメインにしていて、いわゆる取り立て屋です。しかもグループ会社で扱いきれなかったどうしようもない案件ばかりが回ってきます。

そしてお客様のメイン層は、GSSさんが今まで出会ったことのないような想像を絶する家庭が多い。それは例えばネグレクト(児童虐待)であったり、ヤクザであったり、生活保護受給世帯であったりする。そして彼らから未納家賃を回収することが私どもの仕事であり、必ず回収します

顧客層はウシジマくんを想定してもらえばいいよ。

(やっぱりウシジマくんなのか...)

ということは愛沢クン(ヤンキー)はもちろん

らーめん滑皮さん」のネタバレと感想(ウシジマくんスピンオフ作品 ...

下手したら滑皮さん(ヤクザ)が出てくるってことか...。それはキツいどころか命がいくつあっても足りない。

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必ず回収する

ここで僕は(ん?でもさっきこの方は「必ず回収する。」って言ってなかったか?)と疑問に思った。愛沢クンから取り立てるのでもかなり厳しそうだけど...。最後トラックに突っ込まされてたし...。

あ、あの先ほど必ず回収すると仰っていましたが、それはどのようにして行うのでしょうか...。

あ、うん。えーと、まずウチは社用車を持っていない。これは買うお金がないんじゃなくて、決まった車で行くとバレるから。毎回レンタカーを借りるんだよね。そして万が一の時に逃げられるように排気量が多いのを借りる。コツはややこしい人がいない時に回収を伺ったり、何度もしつこく行くことはもちろん。大人数で行くことだね。毎回5人以上で行くかな。数って強いしね。暴力は振るうことは絶対にないけど振るわれることはしょっちゅうあるよ。

確かに金払いはいいですが、私どもは自分の仕事を親族にはもちろん、自分の子供達にも自慢できません。GSSさんにはそうなってほしくない。ですので、来ていただいて申し訳ないですが、この仕事はオススメできません。(原文ママ)

この時点で僕はかなり申し訳ない気持ちになっていた。面接で仕事がオススメできないって言われることってあるんだな。自分が想像していた5000倍ぐらいキツい仕事であり、安易な気持ちで来たことに対して土下座したい気分だった

二者択一

結果こう諭してくださり、申し訳ない気持ちが溢れるとともに、ホームページに書かれていないことに対しても、親身に実態を話してくださったお二人には感謝しかなかった。

しかし、それでもGSSさんが働いてみたいということであれば、学生時代にアルバイトとして雇いつつ、嫌になったらすぐにやめていただくということで方向を調整することはできるかもしれません。もし希望されるのであれば、一度上と相談してから決めたいと思います。

僕はここで数秒考えた。そしていろんな世界を見てみたかったということがあった僕はまだまだ大アホであり、次のようにほざいた。

お気持ちは大変ありがたいです。私自身、一度体験させていただけるならぜひやってみたいです。その上で決めても良いとのことであれば、ぜひよろしくお願い申し上げます。

....かしこまりました。追ってこちらからご連絡差し上げますので、しばしお待ちいただけますでしょうか?

面接は時間にして5時間を超えていた。その間僕が喋ることはほとんどなく、またこれほどまでに親身に話してくださった担当者の方には感謝しかなかった。僕は普段見ることも聞くこともできない業界の片鱗に触れることができた。

面接を終えて

普段中途採用のおじさんたちにはあげないんだけど、これ僕のポケットマネーだから取っといてよ。

そう言って交通費を幾ばくかいただいた。本当に申し訳ない。その後、不合格でも連絡はすると言っていたが、結局連絡は来なかった。

これは僕の勝手な考えだが、身を案じてあえて連絡してこなかったのではないかと思う。最後まで僕は大アホのスーパー能無し人間だったということだ。情けない。

さいごに

安易な気持ちと自分の好奇心だけで就職活動をしてはならない。

だいたいアマチャンすぎる考え方を改めるべきだったと今は強く思う。世の中には想像を絶する大変なお仕事をされている方々がいらっしゃる。

それをないがしろにするような僕のアホすぎる思考は、その方達に対しての侮辱だったとも言えるだろう。

 

そんな懺悔を思い出した記事でした。それではまた。